洋ちゃんの洋隣堂

自分の部屋を書斎にしたい!でもそんなに部屋が広くないのでWEBでたくさんの本に囲まれたサイトを作っちゃいます!持ってる本から立ち読みした本まで、必ず全部読んだものをレビューしてみます。

【レビュー】ザ・ゴール コミック版 エリヤフ・ゴールドラット/ジェフ・コックス (著), 岸良 裕司 (監修), 蒼田 山 (イラスト), 青木 健生 (その他)【書評】

投稿日: 2017/01/29  更新日: 2017/10/22

ビジネス・経済 


ザ・ゴール コミック版
書籍名ザ・ゴール コミック版
著者エリヤフ・ゴールドラット/ジェフ・コックス (著), 岸良 裕司 (監修), 蒼田 山 (イラスト), 青木 健生 (その他)
定価1,200円(税抜)
発売日2014年12月05日
出版社ダイヤモンド社
サイズ四六判
ISBN978-4-4780-3939-7


企業の目的とは何か、どんな企業も同じ目標のはずである。

アメリカでベストセラーになったが、日本では15年以上出版されなかった『ザ・ゴール』。

著者が日本語訳を出版することを許可しなかったという少しいわくつきの本です。

「日本人に読ませると日本企業が独り勝ちしてしまうから」らしいですが、自国アメリカはいいのかと思ってしまうような理由だそうです。

その『ザ・ゴール』をたまたま本屋で見つけたので立ち読みしてみました。


ちょっと長いですね。まず本が分厚い。


そのときは長居するつもりがなかったので、小説版のほうではなくコミック版のほうを立ち読みしてみました。

漫画なのでスラスラ読め、あっという間に読み終わってしまったように感じます。


ただし、これの内容はとても深いです。

君の本当の問題は 目標が何なのか よくわかっていないことだ

どんな会社であっても 目標は同じだ

ひとつしかない!


引用 - ザ・ゴール コミック版

私はこのセリフの後、本書を読むのをやめて少し考えてみました。

どんな会社でも目標が同じであり、それは何か?

本書で登場する物語の主人公は、自力で答えを導き出していましたが、私にはそれができませんでした。

そこでなかなか感慨深いものを感じましたので、ちょっとした立ち読みから購入して帰ることにした一冊です。


本書の章の構成は次のようになっています。

  1. 工場閉鎖の危機
    ―― 残された時間はわずか3か月
  2. 会社の目標(ザ・ゴール)とは
    ―― 新たな3つの指標
  3. 「理想的工場」の幻想
    ―― 効率を高めれば目標から遠ざかる
  4. 久々の休日
    ―― ハイキングと工場で起きていること
  5. 窮余の一策
    ―― サイコロゲームが教えてくれたもの
  6. 「瓶の首(ボトルネック)」を探せ
    ―― 何が工場の能力を決めているのか
  7. 子どもたちのヒント
    ―― ドラム、バッファー、ロープ
  8. 1本の鎖と全体最適
    ―― 継続的に利益を上げるために

何度も読まないと、内容は理解できないでしょう。

会社の目標 (ザ・ゴール) とは何か。

本書を読むとそれは何となく分かります。

ネタばれ覚悟でそれを書くと、「金を稼ぐこと」です。もう少し言うと「利益を上げること」です。

そして、利益を上げるためにどうしたらいいかを本書は物語として書かれています。


コミック版は漫画の特性もありさらっと読めます。

登場人物の感情が絵で描かれているので、情景がわかりやすいです。


ただし、イラストはもう少しでした。

主要キャラにも関わらず髪型を変えると同一人物になったり、白背景のコマが多く書き込み量が少ないなど、絵だけを見るとイマイチな感じはします。

ビジネス書として本書を見ると値段は「安い」と思うのですが、漫画として見ると値段は「高い」です。


いちコミックとしては、さらっと読めます。

それだけに、著者のエリヤフ・ゴールドラット氏が本当に言いたいことや、読者が実践に至るまでの落とし込みが理解できるかまでさらっと流してしまいそうな一冊です。


実際、私もすべてが理解できず、読んだ次の日すぐには実践することができませんでした。

私にセンスがないと言われたらそれまでなのですが(笑)


シリーズがたくさん出ているのでそれもおすすめ!

ベストセラーになった『ザ・ゴール』

シリーズはいくつも出版されています。

私の感想では、なかなか理解も難しかったので、たくさんの本を読んでみて理解を深めるのが良いと思います。


『ザ・ゴール2』『ザ・ゴール2 コミック版』も出ています。


また、エリアフ・ゴールドラット氏のご子息であるラミ・ゴールドラット氏が「本当に伝えたかったこと」と称して本を出版されています。

こちらはまだ私は読んでいないので、読んだ際には記事を書かせていただきます。

読む前の思いとしては「理解不足の何かがあるのだろう」ということで、今手元にある本書に対しても何度も読み返して理解を深めようということを感じます。



洋ちゃんのまとめ

コミック版なのでさらっと流し読みができる。

内容は深いので、一回では理解が難しい。

他のシリーズも読んだほうが良さそう。

イラストはイマイチなので、ビジネス書として割り切ろう。


総合評価  3 
読みやすさ読みにくい 5点読みやすい
実用性時間がかかる 2点今すぐ使える
お値段高い 3点安い
  0点 ~ 5点) 


評価高め!洋ちゃんのおすすめ記事


このエントリーをはてなブックマークに追加   

profile
profile

洋ちゃん

@yo-chan

システムエンジニアをしています。二児の父です。

夢は天井から床までビッシリ並んだ本棚のある書斎を作ること!

#通勤 #読書#自己啓発#加齢が気になる