【レビュー】子どもが「やる気」になる質問 マツダミヒロ・本間正人【書評】
投稿日: 2017/01/08 更新日: 2017/10/22
暮らし・健康・子育て
書籍名 | 子どもが「やる気」になる質問 ― 叱る前に問いかけると、こんなに変わる! |
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著者 | マツダミヒロ, 本間正人 |
定価 | 1,000円(税抜) |
発売日 | 2011年01月31日 |
出版社 | PHP研究所 |
サイズ | B6判変型並製 |
ISBN | 978-4-569-79474-7 |
「たったひとつの質問で、子どもたちは大きく変わる」
はじめに、上の一言から始まる本。
人は誰でも子どもだった頃があり、私にもあなたにも子どもだった頃があります。
その子どもだった頃に、誰かから言われた言葉を思い出してみてください。
親や兄弟、先生など誰でもかまいません。
なんとなく、その頃に言われた言葉は覚えているものではないでしょうか。
私も言われた言葉は覚えています。
同じようにほかの人も、私から言われた言葉を覚えているそうです。
たとえ言った本人が覚えていなくとも。
覚えている言葉は、「良い言葉」なのでしょうか。「悪い言葉」なのでしょうか。
悪い言葉をずっと覚えしまうと、人生が変わってしまうような気がします。
ですので、人に投げかける言葉は常日頃から選ぶようにしたいと思い、この本を読んでみました。
章の構成は次のようになっています。
- 前向き思考がクセになる質問
- 「やる気」にはずみがつく質問
- 「すすんでやる子」になる質問
- 「ひらめきスイッチ」が入る質問
- 子どもを伸ばす、親自身への質問
子どもが成長すると共に、自身も成長できる。
本の帯にもある「3つの心得」が大事。
- どんな答えも、すべて正解
- 答えは全部「そうだよね」と、受け止める
- 答えは出なくてもいい。考えることに価値がある
この心得は、読んでいると随所に現れます。
そして、そんな質問ができる大人っている?
少なくとも私の周りにはいないのでは・・・?
そんな気持ちになる質問が多いです。
例えば、
第1章 前向き思考がクセになる質問 にて、
「どんな言葉を使いたい?」という質問がありました。
これは、「キモイ」とか「死ね」などのように、汚い言葉を使う子どもに対しての声かけとして紹介されています。
聞く側の気持ちになって物を考えれるようになれたり、
ハッピーでポジティブな言葉を発する習慣のきっかけになったりする言葉です。
この言葉を子どもに投げかける前に、自分自身に投げかけてみたとき、
「相手が幸せになれるような言葉を使いたい」と思わせてくれました。
子どもだけでなく大人が「やる気」になる質問でもある。
この本を読んだとき、遅刻をした人がもうしなくなるための声かけを思い出しました。
大人でもいますよね。治すためにありとあらゆる声かけ方法論が世の中にあふれてますね。
※かくいう私も遅刻癖を持っていてよく言われるので......(汗)
ちなみに解決策の一例です。
遅刻をした人に対して「なんで?」と聞くと、言い訳や嘘が返ってくることが多く、再犯率が高くなるそうです。
そこで、理由を聞くのではなく「どうしたら遅刻しなくなる?」という案を聞くと、
具体的な改善案を考えることになるので、再犯率が低くなるそうです。
相手を苦しめる質問ではなく、建設的な質問をすることで、相手も自分もハッピーになれると思います。
遅刻の話ではないですが、似た内容が第3章 「すすんでやる子」になる質問 に書かれていますのでぜひ読んでみてください。
洋ちゃんのまとめ
子どもがやる気になる前に親がやる気になる。
子どもだけでなく大人への質問にも効果的。
当然、子どもにも良い影響が出ると思う。
総合評価 | 5点 | ||
読みやすさ | 読みにくい | 5点 | 読みやすい |
実用性 | 時間がかかる | 5点 | 今すぐ使える |
お値段 | 高い | 4点 | 安い |
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