【レビュー】Webを支える技術 山本 陽平【書評】
投稿日: 2017/01/09 更新日: 2017/10/22
コンピュータ・IT
書籍名 | Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST |
---|---|
著者 | 山本 陽平 |
定価 | 2,570円(税抜) |
発売日 | 2010年04月08日 |
出版社 | 技術評論社 |
サイズ | A5判 |
ISBN | 978-4-7741-4204-3 |
「そもそもWebって?HTTPって何ですか?」という人におすすめ。
2010年に購入しました。
当時の私はIT関係の仕事をしていましたが、Webに関しては全くの素人でした。
そんなときに手に取った一冊です。
そもそもWebとは何であるか、歴史を踏まえて解説されています。
後は基本的な用語の解説が主だった内容となっています。
全部で5部構成で17章あります。
章の構成は次のようになっています。
- Web概論
- Webとは何か
- Webの歴史
- REST - Webのアーキテクチャスタイル
- URI
- URIの仕様
- URIの設計
- HTTP
- HTTPの基本
- HTTPメソッド
- ステータスコード
- HTTPヘッダ
- ハイパーメディアフォーマット
- HTML
- microformats
- Atom
- Atom Publishing Protocol
- JSON
- Webサービスの設計
- 読み取り専用のWebサービスの設計
- 書き込み可能なWebサービスの設計
- リソースの設計
- 付録A. ステータスコード一覧
- 付録B. HTTPヘッダ一覧
- 付録C. 解説付き参考文献
用語の意味だけならWikipediaで事足りる。
例えば、
「HTTPステータスコード500はどういう意味か知りたい」
というとき、Wikipediaでは次のように説明だけがされています。
サーバ内部エラー。サーバ内部にエラーが発生した場合に返される。
引用 - Wikipedia
しかし本書では、上のような説明に加え、さらに具体的な値まで記載されています。
リクエスト
GET /tset HTTP/1.1
Host: example.jp
レスポンス
HTTP/1.1 500 Internal Server Error
Content-Type: text/plain; charset=utf-8
サーバに異常が起きています。しばらく経ってから再度アクセスしてください。
引用 - Webを支える技術
ですので、用語に対して一歩踏み込んだ内容が知りたい場合には活用できるかと思います。
ただし用語の説明だけを必要とした場合には、一覧で表現されているWebサイトを見る方が利便性が良いので、ケースバイケースなのかと思います。
若手エンジニアへ。GET/POST以外知ってますか?という話。
私は職業プログラマ(仕事でしかITしない人)です。
そんな人間が言うには、GETとPOSTさえ知っていれば大抵のWebシステムは作れると思っています。
本書に書かれているような「Webの仕様」に沿ったシステムでなくても、お金を稼ぐシステムの事例をいくつも見てきたからです。
そのいわゆる「イケてない」システムも、規模が拡大するにつれて、本当の基礎がないとシステムを構築できないときが必ず来ます(そう思います)。
ですので、本書は恐らく今すぐ使える内容ではないと思いますが、知っておくべき内容が書かれているのだと思っています。
GET/POST以外のメソッドを使う日に備えて。
※自腹で買ったので、理由をつけたいだけかもしれません。
洋ちゃんのまとめ
Webって何か知りたい人向け。
Webの歴史が知りたい人向け。
今すぐ仕事で使える内容ではないが、勉強しておこう。
総合評価 | 2点 | ||
読みやすさ | 読みにくい | 2点 | 読みやすい |
実用性 | 時間がかかる | 2点 | 今すぐ使える |
お値段 | 高い | 2点 | 安い |
(0点 ~ 5点) |